母の食道がんの開胸手術

亡くなった母は食道がんでした。定期検診の胃カメラでかかりつけの医師から「食堂に小さなポリープがある」と言われ、市民病院への招待状をもらって市民病院で精密検査を受けると初期の食道がんと判明しました。実際母は亡くなるまで自分がガンであることを知りませんでしたが。初期のガンということで市民病院の医師から説明を受けましたが、内視鏡による手術ではなく、開胸手術をすることになりました。紹介状はそれらの手術で有名な医師宛でしたが結局執刀したのは20代の新米医師、10時間の手術の後、「手術は成功しました」と告げられました。
がん手術の後、集中治療室に約1か月という記録的長期間いた後に普通病棟に移ることが出来ましたが、半月も経たないうちに様態が悪化しまた集中治療室に戻りました。そんなことを繰り返しながらも約半年後に退院することが出来ました。ただ手術前のような健康な状態ではなく、手術の後遺症でまともに体を動かせませんでした。
その半年後にガンが再発し、母はなくなりました。手術から一年後のことです。今では手術などせず、体に障害がない状態で余命を全うさせて上げたかったと思います。